派手さより渋さ。2026年、海外の愛犬グッズがガラリと変わった理由
はじめに
リード選び、つい「目立つ色」や「かわいいキャラクター柄」を選んでいませんか。
2026年の欧米では、犬用グッズのトレンドがちょっとした転換期を迎えています。キーワードは「派手さより渋さ」と「飼い主目線から犬目線へ」。日本ではまだあまり知られていない、2つの潮流をご紹介します。
リードの色が「バーガンディー」に染まる理由
2026年の海外ペット業界では、リードや首輪、ニット素材のウェアに「バーガンディー(深いワインレッド)」を取り入れるブランドが目立っています。派手なノベルティカラーではなく、長く使える落ち着いた色味へのシフトです。
背景にあるのは、犬を「アクセサリー」ではなく「家族の一員」として捉える価値観の広がりです。海外の業界メディアは、この流れを"新奇性よりも中身を選ぶ"という言葉で表現しています。派手な柄で目を引くのではなく、天然素材やクラシックなデザインを長く使い続けることに価値を置く考え方です。
散歩のスタイルにも変化が表れています。目的地に急いで向かうのではなく、犬が匂いを嗅ぐ時間を優先する、ゆっくりとした散歩が支持を集めているのです。ハンズフリーのリードや、長さを調整できるリードが選ばれやすいのも、犬のペースに合わせて歩きたいという飼い主が増えているからだといいます。
派手な動物柄も完全に姿を消したわけではありません。ただし主役は、くっきりした原色ではなく、控えめなヒョウ柄やくすんだトーン。差し色として少しだけ使う、というのが今どきの取り入れ方です。
フレンチブルドッグはもともと、シックな配色が似合う犬種です。次にリードや首輪を新調するときは、バーガンディーのような深みのある色を選択肢に入れてみると、いつもの散歩がぐっと大人っぽい雰囲気になるかもしれません。
素材選びの傾向にも変化が見られます。合成繊維よりも、経年変化を楽しめる天然皮革や、丈夫な織り生地を選ぶ飼い主が増えているといいます。すぐに買い替える前提のグッズではなく、長く使うほど馴染んでいくアイテムを選ぶという発想は、フレンチブルドッグのような長く付き合う家族にこそ似合う考え方かもしれません。
犬・猫目線のカメラで「あの子の1日」をのぞき見る
もうひとつの潮流は、グッズではなく「見せ方」の変化です。海外では今、ペットの首元に小型カメラを取り付けて、ペット自身の視点で1日を記録するスタイルが人気を集めています。
先陣を切ったのは猫の世界でした。Reddit上の「CatPOV」というコミュニティには、すでに3万人規模のメンバーが集まっており、投稿された動画の中には2,500万回以上再生されているものもあるといいます。飼い主が撮影する「うちの子動画」とは逆で、被写体だったペットそのものが撮影者になる、という発想の転換が新鮮さを生んでいるようです。
こうした文化が広がった背景には、カメラ機器の急速な小型化・低価格化があります。スマートフォンやドローン向けの技術開発が進んだことで、首輪に付けられるサイズのカメラが、手が届く価格で手に入るようになりました。実際、POV(主観視点)カメラ市場全体も、2024年時点で約94億ドル規模から、2032年には226億ドル規模まで拡大すると予測されています。
犬向けにも応用は十分可能です。庭で何をして過ごしているのか、お散歩中に何に興味を示しているのか。普段は飼い主が見ることのできない「愛犬の目線」を記録してみると、新しい発見があるかもしれません。SNSでの発信フォーマットとしても、まだ日本では珍しいスタイルなので、他の投稿と差がつきやすいという副次的なメリットもありそうです。
これまでのペット動画は、あくまで「飼い主が見た、かわいいわが子」という構図でした。それが「わが子自身が見ている世界」という構図に変わることで、視聴者の受け取り方も変化します。単なる癒やしコンテンツというより、ちょっとした冒険物語やドキュメンタリーのような感覚で楽しめるのが、この形式ならではの魅力だといえるでしょう。
日本の飼い主が今日から真似できること
海外の2つのトレンドに共通しているのは、「見た目の派手さ」から「体験の質」へと関心が移っている点です。難しく考えず、次のようなところから始めてみてはいかがでしょうか。
- リードや首輪を買い替えるとき、派手な柄より落ち着いた色味を選んでみる
- 散歩の目的地を決めず、愛犬が匂いを嗅ぎたいだけ嗅がせる時間をつくる
- 小型のアクションカメラを首輪に装着し、愛犬目線の動画を試しに撮ってみる
- 撮った動画は無理に編集せず、そのままの日常として楽しむ
よくある質問
Q1. バーガンディー以外に、注目されている色はありますか?
深みのあるブラウン系や、素材そのものの色を活かしたナチュラルカラーも人気です。共通しているのは、季節や流行に左右されにくい「長く使える色」という考え方です。
Q2. 犬用のPOVカメラは市販されていますか?
猫向けに開発された首輪装着型のアクションカメラが、犬にも応用できる場合があります。購入する際は、重さやサイズが愛犬の首まわりに負担をかけないか、事前に確認しましょう。
Q3. フレンチブルドッグの首元にカメラをつけても大丈夫ですか?
短頭種は首まわりの負担に配慮が必要な犬種です。軽量なカメラを選び、短時間から試すこと、装着中は必ず様子を観察することをおすすめします。
Q4. 撮影した動画をSNSに投稿する際の注意点は?
自宅の住所が特定できる背景が映り込んでいないか確認しましょう。散歩ルートなど、防犯面に関わる情報の扱いにも気を配ると安心です。
まとめ
「派手に目立たせる」から「長く付き合える一着を選ぶ」へ。「飼い主が撮る」から「愛犬自身が記録する」へ。海外の愛犬グッズトレンドは、静かだけれど確かな価値観の変化を映し出しています。次の買い物や、次のお散歩を、いつもとは少し違う視点で楽しんでみてください。